学校教育の弊害:日本人の弱点を知る
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こんにちは。英会話ビギンのユキコです。
本日は日本人の弱点を知り尽くしている
日本人講師ならではの有効的なレッスンポイントを確認します。
日頃、レッスンをしていると以下のような事例に時々遭遇します。
1. you = あなた という”訳” はわかるが、
話し相手である私が”you”と言ったら自分のことだということがわからない。
2.”write” = 書く という意味であることは分かるし、命令文の文法的な知識もあるが、
“Write it down” と言われたら、書き留めるのだ、ということがわからない。
3. I went hiking. と生徒さんが言うので、”Where did you go?” と尋ねたら、
“Where……” と反復して、頭の中でスペルを確認しないと質問の意味が理解できない。
などなど、英語の知識がないわけではないのに、
最も基本的なやりとりができない、ということが、少なからずあるのです。
日本人の英語学習事情をよく知らないネイティヴ講師ならばここで、
“この生徒には英語の基礎知識が全くない” と結論してしまって
実際以上に生徒の能力を低く評価してしまうところです。
しかし、日本人講師ならば、これが中学高校を通じての英語学習を通して
暗記ものの一つとしての英語、という概念にとらわれ、
その基本知識を現実世界とつなげられない、という
英会話初心者、初級者の特有の現象なのだということを理解することが可能となります。
つまり、日本人講師であるからこそ、問題の核心を理解できるのです。
さて、問題を的確に理解したら、適切な対処が重要となります。
その対処のポイントは以下の2点となります。
1. 文字から離れる
2. 英語を”使う”機会を意識的に増やす。
の2点です。
1. 文字から離れる
a. テキストのダイアローグ練習の時、必ず音声から入る。
スクリプトを見せる前に音声を聞かせて大意をつかませましょう。
英語で、Where are the people? What are they talking about? といったおおまかな質問をすると良いでしょう。
b. aの作業後、スクリプトの確認をし、それが終わったら、
スクリプトを見ずにリピート練習することを宿題にしましょう。
耳から直接口へ。このプロセスが大事です。
レッスンでも、時々、講師がスクリプトを読んだら、
生徒さんにはスクリプトを見ずに、リピートした頂くと良いです。
2. Classroom English を生徒さんにも、初心者、初級者でも極力使用してもらい、
レッスン内での日本語使用をできる限り抑えましょう。
Teacher の classroom English
Please repeat after me. Tell me about ……. Write this down. etc
Student のclassroom English
Excuse me? What does this word mean? What’s that in English?
といった表現を早い段階から使用してもらい、日本語に頼るクセを無くすようにこころがけましょう。
結局、“英語は使うことによってのみ使えるようになる”ということを忘れないようにしましょう。
about me: ユキコ先生
指導歴15年の英語講師。英会話ビギン マンツーマン英会話レッスン講師他、フリーランス英会話講師として活躍中。中堅英会話スクールを中心に自営の教室を開いた経験もある。TOEICや文法のレッスンに定評がある。