オンラインで資格対策をする際の注意点3つと対処法【オンライン英会話講師向け】
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自分の予定に合わせて働けるオンライン英会話講師の仕事は、学習者だけでなく、講師にとっても重宝する仕事だと思います。
さらに、オンラインレッスンでは、英会話だけでなく、英検やTOEICなどの資格対策、面接対策、英作文添削など、ほぼすべての英語のジャンルに対応していることが多いようです。
今回は、その中でもオンライン英会話レッスンで英検やTOEICなどの資格対策をする際に困ったこと、対処法などを、経験から得たポイントとして3つ共有したいと思います。
オンラインで資格試験を教えるときの使用教材はどうする?
オンライン上に資格対策用のフリーの問題は多々ありますが、自分のテキストを進めたい、という学習者も多くいます。
初心者の方は、勉強法から話す場合もありますが、中級者(TOEIC600点程度、英検準2級から2級)の学習者は、自身のテキストを進めたいという希望、あるいは、自分がわからない点を質問したい、という希望などが多い傾向にあります。
このような「オープンな」レッスン進行の場合、何を質問されても大丈夫!というように圧倒的にご自身の英語のレベルに自信があればいいですが、正直なところ、いきなり聞かれてもちょっと回答が難しい問題もあると思います。
そういった場合に備えて、ある程度、講師側でも準備・対策ができるように、使用教材を限定することも1つの方法です。
・TOEIC対策は、オンライン上のフリーの教材を活用する
・学習者の希望テキストがある場合は、該当箇所を写真でとってレッスン前に送ってもらう
というやり方を導入しました。
英検の過去問は、全ての級の問題が三回分、すべて英検のホームページにて公開されています。
解説はありませんが、解答も同様にありますので、事前に指定しておけば、問題に目を通しておくことが可能です。
TOEICもオンライン上の学習サイトなどで、お互いに共有できる問題を教師が指定するか、学習者が希望する教材を使う場合は、該当箇所を写真で事前に送ってもらうようにしましょう。
アプリでもたくさん問題がありますので、そちらも使えますね。
要するに、事前に問題を共有しておく、ということがとても大切になります。
実際に私は、TOEICで700点を目指している方にReadingについて質問をされ、答えの理由を考えたり、納得してもらう説明をするのに5分程度時間を使ってしまったことがあります。
オンラインレッスンは1レッスンの時間が短いため、いかにテンポよく進めていけるかが大切になってきますよね。
やはり資格対策をする上で、短時間、低単価のオンラインレッスンといえど、最低限問題に目を通しておかないと、困ってしまいます。
的確なトラブルシューティングができれば、学習者も満足して、継続してレッスンを受講してもらえるので、講師としても嬉しいですよね。
オンラインの資格試験レッスンでは、宿題を必ず出すこと
英会話と違い、資格対策の場合は実力、成果が目に見える結果となってしまいます。
合格した場合、目標達成できた場合はいいですが、そうでなかった場合は講師としても申し訳ない気持ちになってしまいますよね。
資格対策は、週に一回50分程度のレッスンで簡単に目標が達成できるものではありませんから、単語や問題の解き直しなど、対面のレッスンと同様宿題も出すようにしましょう。
その際、学習者の単語帳であれば、覚えたページ分を写真で送ってもらったり、お互い共有できるアプリの単語帳を指定したりすることで対処できます。
オンラインの資格試験レッスンでは、リスニング対策は難しい
リスニング対策は現実厳しいと思います。
発音に絶対の自信があればできるかもしれませんが、私はできませんでした。
というのも、万が一誤った発音を講師がしてしまい、それで学習者が覚えてしまい、実際にテストで、などと考えるとあまりにもリスクがあると思いました。
なので、リスニング対策はオンラインレッスンでは実施せず、勉強の仕方、ポイントを教えて宿題として自分で問題を実施してもらいました。
リスニングはスクリプトをみれば自分で解答を理解することは大抵可能なので、現在までこの進め方で問題なく進んできています。
講師として教える以上、どんなレッスンにも責任が伴うと思います。
責任が持てないこと、できないことは正直に対応できない、と言いましょう。
できることの中で、満足して結果につながるやり方を考えましょう。