選ばれるキッズ英会話講師になるために!オンライン7つの差別化ポイント
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コロナ禍が始まって以降、急成長を遂げたオンライン教育。
学校でも2019年に「GIGAスクール構想」が導入され、タブレットやPCを使用する学習は子どもたちにとってすっかり日常的になりました。
英会話においてもオンラインレッスンの需要増加は今後も続いていくと思われます。
しかし、フィリピン人のレッスンも含めて、競争は激しくなるばかり。
多くの英会話講師の中から、子供や保護者に選んでもらえるキッズ英会話講師になるにはどうすればいいでしょうか。
この記事では、「選ばれるキッズ英会話講師になるための」子供オンラインレッスンで講師が大切にしたいことを7つに絞ってお伝えいたします。
オンラインと教室を併用するハイブリッドもあり
まず、忘れてならないのは「従来の教室型」レッスンも変わらず人気があるということです。
教室であれば仲良しの友達と一緒に通うことが出来ますし、教室や先生の評判もわかりやすく、保護者にとって安心です。
教材のやりとりも直接できますし、グループレッスンとなるとメリットが大きいため、従来の教室型レッスンは今後もなくなることはないでしょう。
ただ、新型コロナウイルスのような感染症に対する対策を考えた場合、リスクが高い状況になるとオンラインに切り替えるという教室も増えました。
「ハイブリッド型」ですね。
こちらを選択肢にする場合は、先生だけでなく子どもたちや保護者もオンラインレッスンにすぐ対応できるよう、練習をする機会を設けておきましょう。
選ばれるオンライン英会話キッズ講師とは
感染症対策を心配しなくてもよい、という点では、オンラインレッスンはベストの選択肢です。
メリットが多いオンラインレッスンは、コロナ以降も衰退することはないでしょう。
ただし、講師間の競争は激化が予想されます。
選ばれ続ける講師であるためには、どうすればよいのでしょうか。
人気のあるオンライン英会話キッズ講師の特徴
「子供に選ばれるオンライン英会話講師」と聞いて、どのような講師を思い描かれたでしょうか?
・いつも笑顔、元気な先生
・励まし上手な先生で挑戦させてくれる先生
・できたことを認めてくれる先生
・英会話の不安を取り除いてくれる先生。
・楽しいアクティビティの引き出しが多い先生
・子どもから発話させてくれる先生
・センテンスで答えるよう促してくれる先生
・聞き取りやすいクリアな英語
・レッスンに変化がある先生
・保護者とコミュニケーションをとる先生
・個々のニーズに応えてくれる先生
上記は、これまでに私や他の講師が受講者からいただいた感想から浮かび上がった「望ましい先生」像です。
オンラインだからと言って、特殊なスキルが求められているわけではないことがわかります。
キッズ英会話オンラインレッスンに必要な7つの工夫
では、選ばれるキッズ英会話講師になるために必要な工夫を7つ、ご紹介します。
1.継続してもらうための工夫をする
英検対策であれば「面接前に一回だけ」という単発受講が考えられなくはありませんが、通常、英会話は「継続」しないと上達しません。
また、学ぶのが「会話」であることから、繰り返しレッスンを行い、先生と生徒の間に信頼関係を構築していく必要があります。
そのため、大人以上に継続してもらえる工夫が必要です。
・お勧めの教材を購入して使用してもらう
・1年間のカリキュラムや学習の目安を示す
・年間イベント(ハロウィンなど)を実施する
など「続けるといいことがある」「続けないともったいない」と感じる工夫をこらしましょう。
2.定期的に受講してもらうための工夫をする
オンラインレッスンが続かない要因の一つは「気に入った先生の予約が取りにくい」ことです。
ところが、子どもは毎回、好きな先生に決まった曜日や時間で教わりたいものです。
思い切って定期受講制にしましょう。
スクールに独自の予約システムがあっても、講師側がスケジュールを管理すれば、決まった曜日時間に決まった生徒を指導することが出来ます。
講師側も安定してレッスン展開できますのでメリットが大きいです。
3.宿題やレッスンの様子などは必ず連絡する
オンラインレッスンは家庭から受講することがほとんどですので、保護者は我が子のレッスン風景を見ることが出来ますが、それも小学校高学年になると難しくなってきます。
子どもが家族に英語を話しているところを見られたくなくて、自分の部屋で受講するようになるのもこのころです。
そのため、保護者としてはレッスンでの子どもの様子が気になるところ。
先生から時々連絡がもらえると安心ですね。
また、低年齢の子どもは宿題を出されてもメモが取れません。
チャットやメール、LINEなどを活用して宿題の連絡をしてもらえると保護者も子どもたちも安心です。
ちなみに、「書く宿題」などのチェックは画面越しではなかなかやりづらいです。
事前に写真で提出してもらうなどしましょう。
4.日本人講師ならではの気遣いでメリットを感じてもらう
子どもたちが日本人講師を選んだということには、意味があります。
一方的に英語で話すのではなく、わからない時には絵や図を使う、希望があれば日本語で補足するなど、日本人講師ならではの気遣いが大切です。
私は原則としてAll Englishの授業展開をしてきましたが、それでも年齢に応じて文法説明が必要な子どもには日本語で補足します。
小学校で英語の授業が行われるようになった今、子どもたちが習い事の英会話には何を求めているのかは、私も常に模索中です。
5.アクティビティの引き出しを多くする
子どもは年齢が低ければ低いほど、集中力が続きません。
就学前の子どもであれば5分ごとに違うアクティビティを用意します。
小学生になっても、15分するとソワソワする子どもはいます。
レッスンの途中で、タイミングよくクイズを出したり、楽しい話をすればレッスンの流れは変わります。
アプローチを工夫すると、子どもたちの集中力が増しますので、ぜひアクティビティの引き出しを増やしましょう。
そのためには、手元にカードやパペット、ボールなど教具を常に用意しておきましょう。
また同じカードでも見せ方を変えることで興味を引き付けることが出来ます。
”What’s this?”の際は、画面の端から少しずつ見せる、切り抜いた窓から少しずつ見せるなども楽しいでしょう。Three-hint-quizやcharade(ジェスチャーゲーム)もすぐにできて便利です。
これからオンラインレッスンを始めようとする先生は、「オンラインならではの教材作成」「Zoomの各種機能の使いこなし」「アニメーション作り」等、テクニックに目を輝かせがちです。
これらは出来るに越したことはありませんが、オンライン講師を8年やってきて言えることは、「凝った教材制作は必要ない」ということです。
教材制作よりも指導法の研鑽に時間をかけましょう。
6.教具を充実させる
大人のレッスンと大きく異なるのは様々な教具が必要な点です。
私がいつも机回りに置いているのは以下のツールです。
・ホワイトボード(ブランクのもの・4線入りのもの)
・オーディオプレーヤー
・アルファベット表・曜日の表・カレンダーなどすぐに一覧できるもの
・フォニックスカード
・アルファベットカード
・絵カード
・サイコロ
・時計(時間の勉強用)
・パペットたち(対話の練習やゲームの説明に)
・ティッシュ(“p”の発音練習に役立ちます)
以下のようなものもあると便利です。
・書画カメラ(先生の手元を映し出せる。学校でよく使われているカメラ)
・タブレット(描画するのに便利)
画面共有して使えるように、PCの中にも多くの教材を用意しています。
画像やイラストを使う際には著作権フリーのものや自分で撮影したものを使用するようにしましょう。
私個人の感覚としてはWordで十分ですが、インタラクティブにレッスンを進めるにはZoomのホワイトボード機能やGoogle Slide、Jamboardなども優れているようです。
Googleの場合は、生徒側でもアカウントを作りファイルを共有することで、参加型のレッスンが実現します。
画面共有には注意点もあります。
レッスンで使おうと準備していた教材があるのに、生徒側の接続が弱くて共有できないというケースは意外に頻繁に起こります。
保険として、絵カードやホワイトボードのようなアナログ教材はマストアイテムです。
7.カメラを見てアイコンタクトを忘れない!(目線を意識)
「アイコンタクト」は英会話の基本。
特に日本人の子どもたちには意識的に身につけてほしい国際的マナーです。
「アイコンタクト」はレッスンのルールとして伝えましょう。
中には、オンラインだと「人と話している」実感が持てない子どももいます。
先生はスクリーンに映る子どもの様子を気にしつつも、主にカメラに視線を向けるとよいでしょう。
キッズオンライン英会話でも、配慮する点はオフラインと似ている
上記の工夫をご覧になって、オンラインレッスンと教室でのレッスンに大きな違いはないことにお気づきになったことと思います。
オンラインレッスンは子どもたちのチャンスを広げます。
オンライン講師は、子どもたちにとって新しい時代に英語で信頼関係を築くお手本です。
ぜひ皆さんのレッスンが充実したものになることを願っています。