会話が弾まないと悩む生徒の自信UP!3つのトレーニング
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英会話を何年習っても、英語で話が弾んでいる感じがしないし、会話が続かなくて悩んでいる。
もっと楽しい雰囲気で話したいのに!
これは多くの英語学習者が持つ悩みではないでしょうか。
あなたの担当している生徒も同じような悩みを感じていませんか。
学習してきた成果を楽しい会話につなげるために、講師として工夫できることはないでしょうか。
その1つとして、「生徒に会話の流れを作らせる」経験をしてもらいましょう!
質問とリアクションを鍛えて、「会話をリードできる自分」を生徒に実感してもらうためのトレーニング方法をご紹介します。
会話の流れを作るには、3つのスキルが必要
英会話は、話し相手とのコミュニケーションという意味で母国語の会話と何ら変わりはありません。
会話を楽しみ、話し相手に「また会いたい」と思ってもらいたいですよね。
そのためには「相手の話を聴く」ことはとても大切です。
ですが、会話はよく言われるように、キャッチボール。
相手の話にいいタイミングで相槌を打つ、質問をする、確認をする。
こうしたことが自然と出来る学習者は、自分の意志で会話をコントロールすることが出来て、英会話に安心感と余裕を持つことが出来ます。
生徒に受身ではなく、「自分で会話をコントロールする」力をつけてもらいましょう。
自分で会話に流れを作るためには以下の3つのスキルが必要です。
1.リアクション力(Wow! Really? Sounds great. I’m sorry to hear that.など)
2.質問力 (Are you~? / Do you ~? / 疑問詞を使った質問文など)
3.内容を確認する表現(You mean~?Does it mean that~? など)
会話の流れを作るための3つのトレーニング
(1)リアクションのトレーニング
小学生から大人まで出来るトレーニングです。
まず、ターゲットとなる文法を含む英文を10程度用意します。
過去形が学習事項でしたら、以下のような文を用意します。
例:I went to the park.
I studied for 3 hours.
I won a first prize.
I broke my leg.
次に、練習したいリアクションを示します。
例:Wow!/That’s great. /So did I. /I’m sorry to hear that. など
これらのリアクションは、絵文字でホワイトボードに描くなどして気持ちのイメージを生徒に伝えます。
表情やジェスチャーを意識しながら、これらのリアクションを練習します。
リアクションが定着したところで、ペアで以下のような対話練習を行います。
例:A: What did you do yesterday?
B: I went to the park.
A: That’s great!
最初の質問以外はペアワークの中でどんどん変えさせます。
ここで学んだリアクションは、その後のレッスンの中でも教室英語としてどんどん使用するよう心がけましょう。
リアクションの種類は、学習レベルに合わせてバリエーションを増やしていくことが出来ます。
(2)質問力のトレーニング
先生が提示した文に対して質問を5つ考えます。
まずは活動のやり方を生徒に示します。
例えば、先生が”I read a book last night.”と言ったとします。
生徒にはこれに対する質問を5つ考えてもらいます。
質問例:
What kind of book was it?
Why did you read that book?
When did you get it?
Who likes books most in your family?
Where do you always buy books?
Which do you like more, reading or watching movies?
How do you find a good book?
Did you read a lot of books when you were little?
Do you usually read a book at night?
Are you a book worm?
時間を2分に区切ってトライしてもらうと、達成感のあるアクティビティになります。
グループレッスンであれば最初の文をオリジナルで考えてもらい、交代で言うことで、面白みが増します。
中学英語の文法を全般的にマスター出来ていないと、質問のバリエーションは難しいです。
まだそこまでマスター出来ていない生徒であれば、ターゲットとなる疑問詞や構文を使った質問を一緒に考え、最初の一文に続いてテンポよく質問が言えるように練習します。
このアクティビティに慣れてきたら、レッスン開始時のスモールトークでも、生徒からどんどん質問をしてもらいましょう。
生徒がおとなしい場合は「ひとつだけでいいよ」とハードルを下げて質問してもらうようにしています。
「自分から」会話のボールを投げかける経験を重ねてほしいからです。
以下のような図を示して、質問を促してもよいでしょう。
(3)意味を確認するトレーニング
外国人と英語で話していると、「え?今の、どういうこと?」と思ったけれど、確認できずに先に進んでしまった・・・ということがあります。
相手が日本人であっても、そういうことはありますよね。
わかったふりをしてその場をやり過ごすこともあるでしょうが、「それってこういうことですが?」と確認する表現を知っていれば安心です。
そんなときの便利なフレーズが”You mean…?” です。
ただし、You meanのあとには節が来ますので、やや難易度が高い表現です。
生徒が節の入った文に十分親しんでいるレベルで行いましょう。
例えば、先生が”I didn’t eat anything this morning.”と言ったとします。
先生は朝ごはんを食べなかったということでしょうか。
先生はお腹がすいているのでしょうか。
これを聞いた生徒は”You mean you didn’t eat breakfast?” と確認することもできますし、” You mean you are hungry now?” と聞くのもアリでしょう。
実際にはこのやりとりがスムーズにできるようになるには、日頃からの練習が必要です。
なぜなら、英語以前に”I didn’t eat anything this morning.”と聞いたときに、その内容のどの部分を確認したいのかを判断することは結構難しいからです。
そのため、この活動に入る前に前述の質問トレーニングを積んでおく必要があります。
そしてもう一つの前提条件は、よいスキットを先に練習してイメージをつかんでおくことです。
例えば以下のようなスキットが考えられます。
例:
Anne: Hi Bill. Where have you been? I didn’t see you this morning.
Bill: Oh, hi Anne. I have been to the library. Here, I got this book.
Anne: You mean, you skipped the English class?
Bill: No, I mean I went there for my English assignment.
Anne: I see.
このトレーニングでは、返答する側が”I mean…”と自分の言いたいことを明確にする表現もセットで練習できます。
会話の流れをつくることができれば英会話に自信がつく
誰かと話す時、自分から聞きたいことを質問できる自信があれば安心だなと感じる生徒は多いでしょう。
また、リアクションが自然にできるようになれば、英会話上手に一歩近づいたと生徒は実感できます。
理解できなかったことをさりげなく確認できる自信があれば会話を楽しむ余裕が生徒に生まれますね。
シンプルなトレーニングで会話スキルを上げて、好感度の高い英語スピーカーを目指せるよう、生徒をサポートしましょう。