オンライン・対面共通で使える!キッズ英会話にオススメの教材2選

オンライン・対面共通で使える!キッズ英会話にオススメの教材2選

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小学校で早くから英語に親しみ、授業でアウトプットの機会が増えてきている小中学生。
これまで通りのレッスンでは、民間教室と学校の授業の差別化が図れないのでは、と危惧する英会話の先生もいらっしゃるのではないでしょうか。

民間の強みは、少人数の子どもたちにきめ細やかな指導が出来ること。
これからご紹介する2つの教材は、子どもたちの自律的な学習を引き出し、将来に羽ばたく大きな力をつけてくれます。

今回のコラムでは、オンライン・対面共通で使える、キッズ英会話レッスンにオススメのテキストと使い方事例をご紹介します。

英会話たいそうカードブック1・2

はじめに紹介するのは、株式会社mpi松香フォニックスから発行されている「英会話たいそうカードブック」です。
「英会話たいそう」では、よく使う英語フレーズをまるごと聞き、リズムや使うときのジェスチャーと一緒に覚えていきます。
エネルギーに満ちあふれている、元気な小学校低学年~中学年におすすめの教材です。

https://www.mpi-j.co.jp/c/item/3699/

https://www.mpi-j.co.jp/c/item/3700/&category_id=01

英会話たいそうカードブック

英語表現をマスターするためには、お手本をしっかり聴かせたあとに、体を動かして楽しく学ばせるのが効果的!

低学年のうちは”Can we play a game?”のような表現を長くて難しいと感じたり、リピートも不正確だったりしますが、3,4年生になると自分でスキットを作るような能動的な学習に真剣に取り組んでくれます。

どの年齢の子どもも、その年齢なりの学び方での学習を可能にしてくれる教材が「英会話たいそう」です。

教材の構成

テキストは大判で薄く、見開き2ページで一つのユニットになっていますので、子どもはテキストを開いて全体を眺めることが出来ます。2冊構成で、1冊につき4つのテーマ別ユニットがあります。
1つのユニットで12のフレーズが学べます。

それぞれのフレーズに楽しいイラストとジェスチャー例の写真で表示されていますので、すぐに真似をして使うことが出来ます。
テーマごとに歌になっているので、歌っているうちに覚えることが出来ますが、歌うだけのレッスンではもったいない!

テキストでは汎用性のある表現が取り上げられていますので、オリジナルのスキットを作って披露する活動を行います。

付属のCDでは歌・カラオケ・英語練習のパートが収録されています。
巻末にはカード(自分で切り取って使う)がついています。
切り取ったらなくさないようにチャック付きの袋に収納してもらいましょう。

レッスンでのアクティビティ例

まずは絵を見ながらよく聴かせます。
家庭でも毎日聴いてまねする宿題を出すとよいでしょう。
以下のような活動例がおすすめです。

1.絵を見ながらCDを聴く

2.ジェスチャーを真似する

YouTubeで動画が公開されています。
https://www.youtube.com/watch?v=tx4QXUxIgoY

3.ジェスチャーしながらCDと一緒に歌う

4.カラオケに挑戦

5.練習したいフレーズを取り出し、ペアやグループで練習

6.ユニット全体を使って英会話を体験

7.カードを上げるアクティビティ

8.ジェスチャーゲーム

9.カードを使ってスキットを考える

10.オリジナルスキットを発表する

11.フレーズの一部を別の単語に置き換える

12.ふだんのレッスンの中でもどんどん使う

5番「練習したいフレーズを取り出し、ペアやグループで練習」は、楽しい練習になるように心がけてください。
例えば以下のフレーズを練習する場合を例に挙げてみます。

A: Can we play a game?

B: That’s a good idea!

まずは生徒がペアでセリフを練習したら、今度は一列に並んでAとBのセリフをリレーで言い、先頭から後ろまでつなぎます。
慣れたらグループ分けして速さを競ってもよいですね。

7番「カードを上げるアクティビティ」では、生徒はカードを絵を上にして自分の前に広げておき、先生は裏のセンテンスを読みます。
生徒はマッチする絵のカードを選んで上げます。
「聞き取りが出来て、その英語を使う状況が理解できているか」を見ることが出来るゲームです。

9,10番「スキット」は、このテキストのもう一つの大きな特徴です。
テキストにもやり方が紹介されていますが、カード4~6枚を並べ替えて自分でスキットを作らせます。

学習が進めば、ユニットをまたいでカードを使わせましょう。
スキットの内容に幅が出ます。

作ったスキットはペアで練習してクラスの前で発表してもらいます。
プライベートレッスンであれば、先生とスキットを行っても、一人で二役をしてもらっても、どちらも出来ます。

11番「フレーズの一部を別の単語に置き換える」ですが、例えば学習したい表現が”Can I have some water?”であれば、waterを他の単語(juice, milk, soda, etc.)に置き換えて練習します。
応用編ですので、まずはしっかり歌と基本表現が身についてから行います。

本当に使える英語にするために

人間は誰でも、学習している間は学んだフレーズを覚えていますが、数か月もするとすっかり忘れています。
特に子どもは覚えるのが早いですが、忘れるのも早い!
忘れるのが当たり前と先生はとらえて、レッスンカリキュラムに復習の機会を確保しておくとよいでしょう。
初めて導入したころには難しかったフレーズをサラッと言えるように成長していることでしょう。

TAGAKI® Essential シリーズ

2つ目にご紹介する教材は、同じく株式会社mpi松香フォニックス発行の「TAGAKI® Essential シリーズ」です。

子どもにとって英語4技能(聞く・話す・読む・書く)のうち、「書く」は最後の学習段階です。
文字が書けてフォニックス学習もほぼ終わり、単語レベルで「書く」ができるようになってきたら英作文を取り入れたいですね。

しかし、英作文は学習者にとってハードルが高いものです。
指導する側にとっては「添削が負担」「何を書いてくるか予想できない」「書きたい内容が本人のレベルに合っていない」等、問題が山積みです。

TAGAKI®シリーズは先生のこの悩みを解決してくれます。
指導が楽になるだけでなく、子どもたちの創造力を無理なく伸ばしてくれる画期的な教材です。
体験版もありますので、ぜひ中身をご覧ください。

https://tagaki.jp/trial_top/

TAGAKI® Essential シリーズ

教材の構成

このコースには、10から50まで5冊のテキストがあります。
どのテキストにも30のトピックが収録されています。
音声はQRコードから聞くことが出来ます
(現在、一部は従来のオトキコまたはダウンロードページで対応)。
見開き2ページで1トピックの構成です。

TAGAKI®10を例にご紹介します。

https://tagaki.jp/trial_10/

左ページに、sample sentencesとwords and phrases(イラストあり)が掲載されています。
右ページの(1)では、左ページを参照しながら、自分でwords and phrasesから選んだ表現をあてはめて英文を書きます。

小学生のうちはここを書き終わったら、正しく書けているか確認してあげてください。
間違っているところがあったら先生が訂正するのではなく、子どもに左ページのお手本を示して自分で気づかせるようにします。

ここまで出来たら(2)では、(1)で書いた文の中から選んで暗唱し、何も見ないで書きます。
書き終わったら、自分で(1)と照らし合わせるように促します。

自分で英文をチェックできる構成になっているので、先生が添削しなくてもいいような仕組みになっています。
先生は安心して子どもたちに作文してもらうことが出来ます。

TAGAKI® Essential シリーズ

スピーチで仕上げる

一つのトピックを書き終わったら、ぜひスピーチをしましょう。

”Hi, my name’s Taro. Let me talk about …”と元気に始め、笑顔とジェスチャーで暗唱した内容を話し、最後に”Thank you”で締めてもらいます。

グループレッスンでは他の人の発表を聴く楽しみや、見られる緊張感を味わいながらスピーチをしますので、度胸がつくと思います。

私のオンラインレッスンでは、録画して自分で自分のスピーチを確認してもらいます。
そうすることで緊張感の中でスピーチをしたり、振り返りをすることが出来、次につながる自信を育てることが出来ます。

オンラインレッスンにも最適

教材構成がシンプルで、一般的には25分のレッスンで一つのトピックを終えることが出来ますので、オンラインレッスンにもぴったりです。

プライベートレッスンの場合は、時々他の生徒のスピーチを聴いたり、ライティングをシェアしたりする機会をもつとさらによいでしょう。

発表会スタイルの他、PadletやGoogle Classroomのようなデジタルの場で動画をシェアすることも考えられます。
他の人の発表を見るのは子どもたちにとって最大の刺激になるでしょう。

また、「やり直し英語」を考えている大人の方にも最適です。
子どもの頃にはなかった英語学習の方法にきっと喜んでくれるでしょう。

目標設定が明確

各テキストには、それぞれ「メンタル」と「英語」両面での目標が設定されています。

私はこの「メンタル」面をとても重視しています。
日本人の子どもは小学5年生にもなると周囲に合わせようと、Yes/Noをはっきり言わなくなる傾向があります。

TAGAKI®10では「自分の気持ちを即断即決する」という目標が設けられていますが、それ以降の教材でも「相手に伝わる構成を身に付ける」「創造性をアピールする」「『おち』も自分で考える」等の目標が掲げられています。
英作文をしながら自分の殻を破り、外国人とコミュニケーションをとるためのスキルを身に付けていくことを可能にしてくれます。

オンライン・対面共通で使えるキッズ英会話レッスンにお薦めの教材2選まとめ

今回は、短時間学習でも継続することで力が付く教材をご紹介しました。

筆者も実際にこれらのテキストを使用したレッスンを展開しており、子どもたちの成長を日々実感しています。

書くためには調べる学習が必要なトピックもありますが、生徒と一緒に新しい世界への扉を開くワクワク感は格別です。

体験版もあるので、是非活用を検討してみてください。

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