やる気がない子も夢中に!すぐに使える子供向け英語ゲーム17選
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日本では英語を学んでも使う機会があまりなく、英語の勉強に「がんばる意味」を見いだせない子もいます。
また、英語が小学校で教科化されたことで、英語を「ひたすら単語や表現を暗記する科目」だととらえてしまっている子どももいるようです。
親に英会話レッスンを受けなさいと言われ、本人は乗り気ではないけどレッスンを受けている子もいます。
子供英会話講師にとって、「子どもたちの英語への前向きな気持ち」を維持するのは、大きな課題です。
子供だって大人だって、誰でも「楽しく」学んだ方が効率よく身につくもの。
英会話レッスンにゲームを取り入れていくのは非常に有効な方法です。
今回のコラムでは、英会話講師がすぐに使える英語ゲームをご紹介します。
レッスンに緩急をつけたいとき、ターゲットの単語やフレーズを身につけたいとき、中途半端な時間があるときなど、先生が「今やりたい」というときに、ササっと出来るゲームを用意しておくと、とても便利です。
園児~小学校低学年向けの英語ゲーム
Falling Falling, What’s Falling?
園児さんにおなじみの「落ちた落ちた」の英語版です。
生徒:Falling falling, what’s falling?
先生:
Rain! (生徒も先生も、いっせいに傘をさす動作をする)
Snow!(寒そうな動作)
Leaves! (落ち葉をすくい上げる動作)
Apples! (リンゴにかぶりつく動作)
Rocks! (頭に両手を当てて逃げる動作)
慣れたらリーダーを交替して続けます。
How many ~ do I have?
1~10程度の数を学んでいる子どもたちと。コインやおはじきなどを先生(リーダー)が握って見せ、How many coins do I have?と当ててもらうゲーム。
子どもがリーダーになると質問の練習にもなります。
How many did I clap?
上記と同じ要領で、今度は手をたたいた数をあててもらいます。
質問が難しければHow many?” と聞くことから始めてもよいでしょう。
Who took the cookie from the cookie jar?
だれがクッキーをとったかを歌いながら当てるチャンツです。
人数分のカード(絵柄は何でもよいが、一枚だけクッキーとする)を用意し、シャッフルしたカードを一枚ずつ全員に引かせたあと、生徒はこっそり自分のカードを確認しておきます。
チャンツを歌います。
クッキーのカードを引いた生徒の名前が出たら”Yes, you.”のあとに”I took the cookie from the cookie jar.” と歌います。
オンラインでは共有画面にキャラクター(動物でも人物でも)を数種とクッキーを用意し、生徒に目を閉じてもらっている間にクッキーをいずれかのキャラクターの後ろに隠し、同様のクッキー探しをチャンツを歌いながら楽しみます。
Hot Hot Potato
数字や曜日、月のように順番があるものの単語を楽しく覚えることが出来るゲームです。
クッションやボールを熱々のジャガイモに見立てて、単語を言ったら素早くそのジャガイモを他の誰かに投げます。
受け取った生徒は素早くその次の単語を言って他の人にジャガイモを投げます。「熱い」ので素早く!
バルーンやビーチボールでも同様のゲームが可能です。
カルタとり
学習中の単語の絵札を並べて、読まれた単語をとるゲーム。
文字札を並べるとレベルが上がります。
手でタッチするだけでなく、ハエたたきでたたく、お手玉をカードの上に落とす、釣りにするなど趣向を変えると盛り上がります。
Zoomレッスンなら画面共有で、タッチの代わりにスタンプをカードに押してもらうとよいでしょう。
Touch Something ~ゲーム
ごく初期の「色」「形」などを学んでいるころに活用できます。
Touch something green.と指示を出すほか、Bring something green. として持ってきてもらってもよいでしょう。
Please touch ゲーム
Symons saysの応用版です。
先生の指示にpleaseがついていれば触るけれど、ついていなければ触らない、というルールで顔や体のパーツをタッチします。
例えば先生が”Please touch your nose.”と言ったら鼻を触りますが”Touch your nose.”では触りません。
パーツの単語だけでなく、pleaseの大切さを認識することにつながります。
ビンゴゲーム
おなじみのビンゴですが、マスを少なくしたり、自分でビンゴシートを作らせることで気軽に楽しくできます。
マスにはあらかじめ人数分を用意した絵を並べたり、単語を書いたり(または書いてもらったり)するとよいでしょう。
チップがなければ読まれたマスに〇をつけるだけでできますので、オンラインでも可能です。
ボンゴゲーム
ビンゴに飽きたらボンゴゲームをしましょう。
ビンゴと同様、絵や単語の書かれたシートを複数用意し、生徒は決められた数だけチップを好きなマスに置きます。
先生に読まれた単語のマスからチップをとっていき、チップが先になくなった人が勝ちです。
チップがなくなったらボンゴ!と叫ぶのを忘れずに。チップの代わりに消しゴムを置いたり、鉛筆で〇を書いて消していくスタイルでも遊べます。
What’s Missing?
新しい単語を練習するアクティビティのひとつにすると変化が出ます。
たとえば、ターゲットとなる単語がsquare, triangleなどのshapesであれば、まずは全部の形を生徒に見せて何があるかを確認してもらい、生徒が目を閉じている間に一枚先生が取り除き、何がなくなっているかを当てさせます。
絵ではなく文字で示すと難易度が高くなりますので、大人レベルにまで応用可能です。
こちらもオンラインレッスンでは画面共有しながら遊べますね。
Charade
いわゆるジェスチャーゲーム。
ターゲットとなっている単語やフレーズを先生がジェスチャーで示し、あててもらいます。
慣れたら子どもたちに交代でジェスチャーをしてもらいます。
小学生(高学年)~中学生向け英語ゲーム
上記のゲームはやり方を少し工夫するだけで、大きい子どもたちにも応用できます。
その他、以下のようなゲームもお勧めです。
Guess Who?
be動詞、一般動詞、疑問視の疑問文が作れるようになってきたら、このゲーム。答える人(グループ)と質問する人(グループ)に分かれます。
答える人が”Who am I ?”と言ったら、質問側は”Are you small?” “Are you yellow?” “Where are you from?”など自由に質問して、答える人が「誰なのか」を当ててもらいます。
「質問できるのは5問まで」「何分以内に当てる」といったルールがあると盛り上がります。
まだ自分で疑問文を作るのは難しい場合には、事前に例文を用意して生徒に提示しておきましょう。
答えが無限になってしまってはゲームとして成立しません。
vegetables / vehicles / animalsなどジャンルを絞っておくことをお勧めします。
Hot Seat Game
Hot Seatに座る人はグループの人全員の質問に答えます。
ただし、ひとつだけjokeを交えておきます。
Q&Aが一通り終わったら、どれがjokeだったかを当てるゲームです。
ユーモアの精神を育てるために、私は大切なゲームだととらえています。
jokeを聴いたら”Don’t be silly!”など適切なコメントを練習するのもよいしょう。
Memory Game
グループで輪になります。
ターゲットが三単現のsであれば、以下のような流れでゲームを行います。
Arisa: I like yellow.
Bill: Arisa likes yellow, I like blue.
Curt: Arisa likes yellow, Bill likes blue, and I like white.
大人にはきつい記憶ゲームも、子どもたちは平気です。
A or B?
ペアやグループで制限時間を設けて、対照的な意味の単語・フレーズを挙げていくゲームです。
A: “Black or white”
B: “Meat or Fish”
のような単純なものから
A: “traveling alone or traveling with your friends”
B: “studying alone or studying with your classmates”
などその後のディスカッションにつなげていけるようなものも飛び出します。
類義語ゲーム
ターゲットとなる単語から連想される表現をどんどん英語で書いていくことで語彙を増やせるブレインストーミングです。
例えばターゲットとなる単語がcomputerならA4以上の大きさの紙の真ん中にcomputerと書き、そこから連想される語をどんどん書き入れていきます。
勝敗があるゲームではありませんが、語彙を増やすためには有効なアクティビティです。
子供向け英語ゲームまとめ
ゲームは「英語を実際に使う」経験を重ねるための非常に大切な活動です。
先生は目的に合ったゲームを行い、「レッスンではゲームばかりしているんですけど」という保護者にはその重要性をお伝えしましょう。
キッズレッスンをオンラインで提供している先生も増えてきていると思います。
オンラインでもゲームの意義さえブレなければ十分楽しい時間を作れますので、ぜひ積極的にゲームを活用していきましょう。