オンライン英語イベント(発表会・交流会)を開催しよう

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オンライン英会話レッスンはいつでもどこでも受講でき、費用も安く抑えられるため、学習継続につながりやすい非常に便利な受講スタイルです。
ですがグループレッスンでない限り、「複数の人との英語のやりとりが練習できない」のは大きなデメリット。
普段英語を使う必要性がないと、講師と一対一のレッスンだけではモチベーションが保ちにくくなります。
オンラインイベントは、この悩みを解消してくれます。
以下は子ども英会話のイベント開催例ですが、大人の方にも通じるものがあります。
小学生対象の交流会に大人の学習者も参加してくれたことがありますが、とても楽しい時間になりました。
オンラインイベント(発表会・交流会)の開催手順と注意したいこと、開催のメリットなどをご紹介します。
是非参考にしてみてください。
オンラインで発表会を開催しよう
英語の発表会というとどんなものを思い浮かべますか?
私は暗唱大会やスピーチコンテストくらいしか知りませんでした。
英語教室の発表会ってどんなことをするのでしょう?
5年ほど前、子ども英会話教室を運営している友人たちが主催する発表会を見学させていただきました。
私が見学した発表会は、教室で子どもたちが1年間学んだことを大きなステージに立って発表するイベントです。
参加者は園児さんから中学生まで。
年齢に合わせて、歌や絵本の朗読をジェスチャーも交えて、楽しく発表する子どもたちもいれば、
自分たちで考えて練習したスキットを仲間と演じる子どもたち、
環境問題や著名人について調べたことをパワーポイントで作成したスライドを見せながら発表する子どもたちもいました。
その時、子どもたちは英語でこんなにまで表現できるんだ、と目からうろこが落ちるとともに、大変感激しました。
そして、自分のオンラインレッスンを受けている子どもたちにもこんな体験をしてもらいたいと強く願うようになりました。
初めてのオンライン発表会
新型コロナウイルスの流行により、上記のような発表会はどんどんオンラインで行われるようになりました。
ステージでの発表会を開催していた先生たちも、オンライン発表会に切り替えざるを得ず、そのお話を聞いて私の生徒たちも2022年に初めてオンライン発表会に参加させていただきました。
園児さんはグループで、小学生は一人1分、中学生以上は一人2分程度の発表を行います。
発表の時の大切なポイント(姿勢や声、表情やジェスチャーなど)はもちろん、「観客を楽しませる」ことも重視して、先生たちは最後まで一人一人の練習に付き合いアドバイスを行いました。
発表会の準備
日程やおよその参加人数を把握したら、参加教室の講師たちで以下のような役割分担を行います。
*発表会の案内(お便り)作成
*プログラム作成
*発表会のMC台本
*Zoom ホスト(ほかの講師も共有ホストに)
*トラブル対応(参加者の接続、音声、画像トラブルに対応)
*スピーカー(発表する生徒)にスポットライトを当てる担当
*オープニング画像作成
*記念撮影担当(スクリーンショットで集合写真を撮影)

オンライン英語イベントプログラム
生徒をお客様にしない
参加者の中学生の中からMCを複数名決めておきます。
中学生が進行することにより、子どもたちによる温かい雰囲気が生まれますし、そのMCの様子を見て「自分もあんなふうになりたい」と憧れる子どもたちも出てきます。
この大役を果たすことで「とても良い経験になった」と嬉しい感想をくれた中学生もいました。
大役を任せることで、レッスンでは気づかなかった生徒の長所に気づくことは先生にとっても大きなメリットです。
時間配分は難しい
発表会に人数制限を設ければ時間配分も簡単でしょうが、なるべく生徒全員に参加してもらいたいのが正直なところです。
参加人数が多ければ多いほど予定終了時間を超過する可能性、発表者の音声トラブルなどでロスタイムが発生する可能性などを考慮して余裕があるプログラムを作成しましょう。
交流会は全国のお友達と英語で交流できる場所
発表会は素晴らしいですが、発表者からの一方通行のコミュニケーションになりがちです。
小学生も高学年になったら全国のお友達と英語でやり取りして楽しませてあげましょう!
幸運にも同じ思いを持つ先生たちと出会えたおかげで、昨年から数回、年齢別の交流会(小学生高学年、中学1~2年生、中学3年生など)を合同で企画しました。
交流会の準備
仕事の分担など、準備の基本は発表会と同じです。
ただ、交流会ではクイズやアクティビティなど出来ることが無限にあります。
共同開催する先生たちの持つイメージがバラバラだと打ち合わせにも時間がかかってしまいます。
それぞれが持つイメージのすり合わせは大変ですが、大目標を決めるなどして最初に話し合っておくとよいでしょう。
打ち合わせの中でアイデアがどんどん出てきても、それが交流会の目的から外れていれば意味がありません。
他の先生たちと一緒に企画を行う場合、指導方法や英語指導に対する考え方などに共通項が多い先生同士で行うこともお勧めします。
交流会で出来ることの例
*自己紹介リレー
*英語の歌を一緒に練習
*一緒に取り組めるゲーム
*参加者が自ら出題するクイズ
*自分の趣味を紹介
*ホワイトボードを共有して絵を描くアクティビティ
*複数で行う英語アクティビティ(プライベートレッスンでは普段できないため)
*ブレイクアウトルームで小グループに分かれて交流
オンラインイベントで参加者も先生も成長する!
参加者の感想
オンラインレッスンの受講生はスクールや教室に通う生徒と異なり、教室の雰囲気に影響を受けたり、スクールの方針を意識したりすることはほとんどないと言えます。
個別のニーズに合ったレッスンを希望している受講生も多いでしょう。
私も「オンラインイベントをするよ!」と言い出した当初は、受講生やご家庭の反応が心配でした。
声をかけた結果、温度差が感じられたのも事実です。
ですが、開催後はどの参加者からも以下のようなポジティブな感想をいただきました。
*緊張したけれど楽しかった。
*小さい子たちの発表がかわいかった。
*他の子の発表が見られて刺激になった。
*先輩の様子を見て目標が出来た。
*他のお子さんたちの発表が見られてよかった。(保護者)
*他にも頑張っている子どもたちがいることで心強く感じた。(保護者)
交流会や発表会に参加した子どもたちは、スピーキングに積極的になったり、声が大きく、表情が明るくなったりと普段のレッスンでも大きな成長が感じられました。
指導者の感想
オンラインイベントは慣れるまで事前準備が大変です。
Skypeレッスンをしている生徒の場合、Zoomの使い方に慣れてもらう必要がありますし、小学生までは一緒に内容を考えたり練習したりと、先生が全面的にサポートしてあげなくてはなりません。
当日に限って音声が聞こえなくなるなど思わぬハプニングもありました。
ですが、生徒と一緒に何かに向かって取り組む経験は講師にとっても非常に大きな財産となります。
大きな舞台で発表をした子どもたちは自分に自信を持ったり、翌年の発表会を意識したりするようになります。
子どもたちが他の子どもたちや先輩から学ぶことの意味は大きいです。
こればかりは普段のレッスンだけではどうにもしてあげられない部分がありますので、苦労したぶん得られるものが大きいのが発表会・交流会だと思います。
オンラインイベント開催まとめ
オンラインイベントは先生一人でも実施可能です。
しかし参加者が多いイベントの場合、企画から当日のトラブル対応まですべて一人で担うのは正直なところ大変でしょう。
また、他の先生たちと協力する楽しさは格別です。
日頃からアンテナを高くしてネットワークを構築しておくこともイベント成功のカギだと考えます。