英会話講師の勘違い
日本人英会話講師専門のマンツーマン英会話スクールBeginを運営し、
1000名以上の面接を行った経験から感じた、「英会話講師のよくある勘違い」を
3回のシリーズにわたってご紹介いたします。
(1)自分の英語力をキープするために英会話講師になる
面接の際に必ずお伺いする質問。
「なぜ、英会話講師に応募されたのですか?」
そして、この質問に対し、最も多い答えがこれ。
「自分の英語力をキープしたいからです。」
・・・なるほど、そうですか・・・・。
でも、生徒さんは講師の英語力アップのためにレッスンに来ているのでしょうか?
・・・違いますよね。
単純に考えればわかることなのですが、
それでも、「自分のために」英会話講師になりたいという考えの方が多くいるのです。
特に、1年〜数年間、留学などで海外にいった経験がある方の中には、
自分の英語力を落としたくないから、またはさらに英語力をアップしたいから、
という理由で英会話講師になりたいという方がいます。
英会話講師をやっていると、結果として英語力は伸びます。
それは本当です。
レッスンは主に英語で行いますし、わかりやすく説明したり、
生徒さんからの質問に答えることで、知識もどんどんついてきます。
でも、果たしてそれがメインの目的でこの仕事はやっていけるのでしょうか?
・・・それは、NOだと思います。
なぜなら、人気英会話講師の方々は皆、
「先生より生徒さんのほうが英語を話している」からです。
先生と生徒さんはどれくらいの割合で話しているのか?
人気英会話講師の方々のレッスンを見ていると、
先生が話す割合は3割くらいで、あと7割は生徒さんが話しています。
生徒さん:7割
先生:3割
それくらいでなければ「英語を話せるようになりたい!」と思って
来ている生徒さんに満足いただくことは難しいでしょう。
先生の英語力をあげたいから、と言って
先生が一方的に英語で話すようなレッスンは決して、良いレッスンとはいえません。
生徒さんが「今日もたくさん話せたな〜」という実感をもてるような
工夫や努力を惜しみなくできる先生に生徒さんは英語を習いたいはずです。
ですから、「自分の英語力をキープするため」という理由だけでは
英会話講師の仕事は決して務まらないのです。
大人気!英会話講師の採用記事シリーズ一覧
- 1. 採用される人材とは〜講師としての適正(ヒューマンスキル)
- 2. 採用される人材とは〜講師としての適正(レッスンの行い方)前編
- 3. 採用される人材とは〜講師としての適正(レッスンの行い方)中編
- 4. 採用される人材とは〜講師としての適正(レッスンの行い方)後編
- 5. 採用に必要な英語力はどれくらいか
- 6. 経験がなくても講師になれるのか
- 7. 給料の相場
- 8. パートタイム英会話講師
- 9. 講師になるための7つのステップ(1-3)
- 10. 講師になるための7つのステップ(4-7)
- 11. 英会話講師の勘違い1
- 12. 英会話講師の勘違い2
- 13. 英会話講師の勘違い3