英会話講師の勘違い
(2)自分が積み重ねた知識・経験を人に伝えたい
面接では必ず「デモレッスン」を行っていただきます。
「デモレッスン」とは、テーマを設けて、先生に自由にレッスンをしていただくミニレッスンのことです。
この短い時間でも、先生の性格や考え方がはっきりとあらわれます。
そして、先生のタイプが大きく分かれます。
その中で、「ちょっと英会話講師としての登録は難しいな」と思ってしまう先生方がいます。
それは、先生からの一方的な講義が中心になってしまう方。
いわゆる、「英会話を教える」が「知識を教える」にすりかわってしまう方です。
1つのことを教えるにも、あとからあとからと豆知識のような細かい知識が飛び出してきます。
生徒さんは、「ほう、なるほど〜」とおっしゃってくれるかもしれませんが、
実はほとんど、そういった知識は頭に残っていません。
心の中では、「そんなことは今は必要ないから、もっと話す練習をしたいのにな」と
思っているかもしれません。
傾向としては、日本で文法などを中心に一生懸命勉強してきた方、
性別で言うと、男性の先生に多いかもしれません。
もちろん知識や経験があることは重要。
しかし、生徒さんは、そういった知識・講義中心のレッスンにどんなイメージを持っているでしょう?
おそらく、その多くは「マイナスイメージ」です。
なぜなら、そこから学校の英語の授業のイメージを彷彿してしまうから。
ああ、またか・・・・。
また、「話せない英語」なのか・・・・。
こんなふうに思ってしまいます。
一度、そういうイメージがついてしまうと、日本人英会話講師へのイメージがまた悪いほう悪いほうへといってしまいます。
ですから、「先生の講義中心」タイプの方は面接の時点でどうしてもお断りするしかないのです。
「生徒さんは何で英会話レッスンに来るのか?」
それは、「英語を話せるようになりたい!」からですよね。
難しいことを理解したり、豆知識を知るよりも、
簡単なことだけでたくさん話せるんだ、私にもできるんだ、という実感が欲しいのです。
人気英会話講師の方々は、知識を与える、というよりは
生徒がすでに知っている知識を引き出し、
少ない知識でたくさん話せるように誘導するのが上手です。
英会話講師とは・・・・「教えるよりも生徒の力を引き出す仕事」。
知識を一方的に伝えたいのならば、塾講師や家庭教師などが最適な仕事かもしれません。
大人気!英会話講師の採用記事シリーズ一覧
- 1. 採用される人材とは〜講師としての適正(ヒューマンスキル)
- 2. 採用される人材とは〜講師としての適正(レッスンの行い方)前編
- 3. 採用される人材とは〜講師としての適正(レッスンの行い方)中編
- 4. 採用される人材とは〜講師としての適正(レッスンの行い方)後編
- 5. 採用に必要な英語力はどれくらいか
- 6. 経験がなくても講師になれるのか
- 7. 給料の相場
- 8. パートタイム英会話講師
- 9. 講師になるための7つのステップ(1-3)
- 10. 講師になるための7つのステップ(4-7)
- 11. 英会話講師の勘違い1
- 12. 英会話講師の勘違い2
- 13. 英会話講師の勘違い3