英会話講師の勘違い
(3)英語が話せるから、とりあえず英会話講師
「英語力をいかせる仕事を探していたところ、 たまたま英会話講師の仕事を見つけました。」
英会話講師の志望動機としてこのようにおっしゃる方もいます。
海外に長く住んでいて英語は母国語と同じように話せる、という方に多いです。
もちろん、英語力があることは素晴らしいことです。
しかし、あえて「日本人英会話講師」という立場から話すとすると、
「英語をネイティブのように話せる」
というだけでは、英会話講師としての適正は満たしていません。
ただ英語が話せるだけならネイティブ講師とのレッスンを受ければいいですよね?
生徒さんは、ネイティブ講師、という選択もある中で
あえて「日本人講師」を選んでくるのです。
そこには、理由があります。
生徒さんがあえて日本人講師を選ぶ理由は・・・・
「過去に英語に対してネガティブ経験があるから」。
たとえば、以前、ネイティブ講師の英会話スクールにいったけど
思うように話せなかった、上達しなかった。
学校の英語の授業についていけなかった。
なんとなく英語がキライ、苦手。
文法からしっかり理解したい。わかりやすく教えてほしい。
そういったネガティブ経験がある生徒さんに対して、
日本人英会話講師がまずしなければならないこと。
それは、「苦手意識を克服してあげるようなメンタルケア」です。
まずは、英語は楽しいものだと気づいていただくために、
テキスト以外にも、生徒にあわせたマテリアル、教材を準備します。
1回のレッスンで、レッスン時間と同じくらいの準備の時間を費やしている先生もいます。
だから、英語が話せればよい講師になれる、ということではなくて、
生徒さんの気持ちを考えたレッスンができるかどうか、
英語が話せない人の気持ちになれるかどうか?
そこが重要なところです。
「私は英語が知らないうちに話せたし、話せない人の気持ちはわからない」
というスタンスの場合は、ネイティブ講師として活躍されたほうがいいかもしれません。
生徒さんが「日本人講師に求めるもの」と
「ネイティブ講師に求めるもの」は違いますから。
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- 1. 採用される人材とは〜講師としての適正(ヒューマンスキル)
- 2. 採用される人材とは〜講師としての適正(レッスンの行い方)前編
- 3. 採用される人材とは〜講師としての適正(レッスンの行い方)中編
- 4. 採用される人材とは〜講師としての適正(レッスンの行い方)後編
- 5. 採用に必要な英語力はどれくらいか
- 6. 経験がなくても講師になれるのか
- 7. 給料の相場
- 8. パートタイム英会話講師
- 9. 講師になるための7つのステップ(1-3)
- 10. 講師になるための7つのステップ(4-7)
- 11. 英会話講師の勘違い1
- 12. 英会話講師の勘違い2
- 13. 英会話講師の勘違い3